・機関誌「サクソフォニスト」

サクソフォニスト発刊の経緯(サクソフォニスト第25号より)

 日本サクソフォーン協会の協会報である「サクソフォニスト」も今号で第25回を迎え様として、編集委員の皆さんが着々と仕事を進めているようなので良い出來が待たれる今日です。さてこの「サクソフォニスト」の経緯でありますが、当然私達日本サクソフォーン協会の誕生迄遡らなければならないと思います。協会の設立は1979年(昭和54年)12月12日(水)、芝の郵便貯金ホールでの日本サクソフォーン協会発足記念コンサートで旗揚げしたのでした。そもそも私達の協会は故阪口新先生が参加された世界サクソフォーン・コングレスで各国の人々から日本でのコングレスの開催を促されたのがきっかけで日本サクソフォーン協会へと立ち上がったのでした。又この「サクソフォニスト」は日本サクソフォーン協会の機関誌として協会設立の翌年1980年10月に日本サクソフォーン協会報第一号が発刊されました。協会報の第6号(1985年9月発刊)から「サクソフォニスト」に改名され、「御報らせ」的な物は日本サクソフォーン協会ニュース(年4回程発行)の方に移されて「サクソフォニスト」は研究紀要的要素が濃くなって各研究者達の立派な研究論文が掲載される様になりました。

日本サクソフォーン協会会長 石渡悠史

・サクソフォニスト第33号

2023年6月発刊

 目次
〇第37回日本管打楽器コンクール特集

〇特殊奏法が開くサクソフォンの新しい音響的可能性
 -《息の道》に向かう野平一郎のサクソフォン作品群の考察を通して-/
 菊地麻利絵

〇日本のサクソフォン史 第2章/杉原真人

〇キンダー楽器を活用したサクソフォーンの早期教育研究/柳下柚子

〇日本サクソフォン界の隆盛を築いた奏者たち~昭和の知られざる資料集~/
 栗林肇

〇サクソフォンにおける古楽的アプローチに基づいたバロック音楽演奏/
 坂口大介

〇第19回ワールド・サクソフォーン・コングレス&フェスティバル倉敷 報告/
 長瀬敏和

〇第39回ジャパン・サクソフォーン・フェスティバル報告/小山弦太郎